新型コロナ第3波の特徴と政府の対応

記事編集日 2021.1.8

日本ではここ数日新型コロナの新規感染者が2500人を超える日が出てきています。現在感染者数は22000人を超え、第3波に入ってから第2波のピークをあっという間に超えてしまいました。200人規模のクラスター感染も報告され、医療が逼迫してきています。今回は新型コロナ第3波の特徴と政府の対応を中心にまとめておきます。

 

新型コロナ感染の国内の現状

これは11月26日現在の感染者数の現状ですが10月半ば頃より横ばいから増加に転じ、ここ数日で第2波のピークを超えました。明らかに第3波と言えます。29日には感染者が2043人確認され、4日連続で2000人を超えました。西村担当相はこの3週間が勝負でステージ4の地域になると緊急事態宣言が視野に入ってくると言っています。ステージ3相当は現在札幌、東京23区、名古屋市、大阪市と考えられています。

ステージ1:感染者の散発的発生

ステージ2:感染者の漸増

ステージ3:感染者の急増(最大確保病床数の占有率が25%以上、10万人あたりの療養者数が15人以上、1週間の10万人あたりの新規感染者数が15人以上)

ステージ4:爆発的な感染拡大(最大確保病床数の占有率が50%以上、10万人あたりの療養者数が25人以上、1週間の10万人あたりの新規感染者数が25人以上)

第3波の特徴としましては高齢者の感染者数が増えてきており、重症者が増えていることです。全国の重症者の数は29日から10人増えて472人となり、過去最多で2週間前と比べて倍近く増えています。第2波でしたら活発な若者が感染するケースが多く要因も割とはっきりしていましたが、買い物ぐらいしか出歩かない高齢者の感染が相次いでいることから、市中に感染者が蔓延していることが考えられます。また病院や学校などでクラスターが相次いでおり医療機関を逼迫しています。

 

Go Toキャンペーン

これだけ感染者を急拡大させたのは7月22日から始められたGo Toトラベルを始めとした政府が推進する観光支援事業(Go Toキャンペーン)だと言われており、これが直接の原因になっている証拠は無いものの人々の活発化を後押ししているのは明らかです。地方観光業者にとって事業の継続期待は根強く、4000万人も利用していることから経済をある程度回しているのは確かです。

しかしここまでくるとブレーキをかけざるを得なく、政府は11月24日Go To Eat食事券の新規発行停止の要請、札幌市と大阪市を目的地とするGo Toトラベルの停止を決定しました。こうなると宿泊のキャンセルも相次ぎ、営業していても固定費の負担で赤字になってしまうため、札幌のホテルでは12月から臨時休業するホテルが出始めています。

またこれを悪用した不正も出ています。Go To Eatで店側が客を装って自店を予約し、架空の実績でポイントを得ようとしたケース等です。こういうのは必ず抜け道がありますので、こういう苦しい時期にこのような悪用をした場合は厳罰を与えてほしいものです。

政府は6月末までGo Toトラベルを延長する方針を明らかにしました。コロナ対策を徹底した上で観光需要の回復を狙うそうです。Go To Eatについても延長する方針だそうです。経済を優先するということですね。人間がウイルスを運ぶのは歴史上から見ても明らかなのに無謀な政策としか思えません。

 

完全失業率の上昇

総務省によると10月の完全失業率は3.1%の215万人となり、9ヵ月連続増となりました。10月の失業者の内22万人が勤め先による都合、11万人が自己都合でした。業種別では、宿泊・飲食サービス業が43万人、農業・林業が12万人、サービス業が10万人減りました。

 

自殺者の増加

年前半は著しく低い水準で推移してきた自殺者数が10月は一転して増え、前年同月比39.9%増の2153人となりました。コロナが増え始めた当初は一律10万円の特別給付金や中小事業者を対象とした雇用調整助成金等の支援がありましたが、こうした支援策はいつまでもできるものではなく、長期的な景気の見通しの悪さから雇用環境は悪化し生活が困窮してきていることが考えられます。また子供の自殺者も増え、休校等で生活環境が変わって精神的な負担を大きくしていることが挙げられます。

 

大阪の医療の現状

大阪では病床は86.7%とほぼ埋まり、対応の遅れを浮き彫りにしました。Go Toキャンペーン等で回復基調にあった経済状況に冷や水を浴びさせる時短や休業要請は簡単にできないとのことでした。しかし21日からの3連休で415人、490人と過去最多の更新が続き、時短要請に乗りきらざるを得ないようになりました。最大の切り札は大阪コロナ重症センターですが設備は整うものの、医療従事者の数が足りていないようです。

 

ワクチン

世界では新型コロナウイルス用のワクチンが次々と完成に向かっています。独ビオンテックと共同で開発した米ファイザーはワクチンに緊急使用許可を申請し、英グラクソ・スミスクラインと仏サノフィンは互いの技術を組み合わせると合意しました。感染症は突然変異や不意の収束によって研究開発や設備投資が無駄になる恐れがあるため、世界の製薬大手では新しい感染症を対象にした案件は1%しかありませんでしたが、ここにきて鳴きどころとなってしまった感じです。

 

増えるプラごみ

レジ袋の有料化が全国で義務付けられてから5ヵ月になりますが、プラごみの総量に占めるレジ袋の割合は小さく、コロナ下で弁当や総菜の購入が増えたことからプラごみ自体は前年に比べて8%ほど増えています。

 

政府が呼びかける感染リスクの高まる5つの場面

飲酒を伴う懇親会、大人数や長時間に及ぶ飲食、マスク無しでの会話、狭い空間での共同生活、仕事場と更衣室などの切り替わり、加藤勝信官房長官はこれらの場面に注意するよう呼び掛けています。前三者は意識次第で何とかならなくもないですが、後二者はどうしようもない感じですね。

 

コロナで伸びてる業界

巣ごもり消費から話題性の高い「鬼滅の刃」がコミックで1億部を突破し、劇場版の興行収入は275億円を超え日本歴代2位となりました。他Zoom等のオンラインツールやパソコン、液晶ディスプレー、密集を避けながら楽しめるキャンプやゴルフなどのアウトドア用品、電気調理鍋やホームベーカリー等の調理家電も伸びています。

 

コロナで停滞する業界

就労する2割が外国人技能実習生にあたる鉄筋業界が、入国停滞により人手不足に陥りかねないようです。在宅勤務の広がりでオフィス周辺のコンビニや自販機の利用が減少していることから伊藤園の純益が前期比26%減の58億円になりそうだとしています。

 

東京五輪

政府は来年の東京五輪とパラリンピックで、新型コロナ対策を取りながら大規模な外国人客を受け入れ、交通機関の利用にも制限をかけない方針を明らかにしました。替わりに日本側にウイルス陰性の証明書を提出して、2つのアプリをインストールして貰い、感染者でないことの証明や行動履歴の保存に使うようです。

尚五輪の追加経費は3000億円に上り、そのうち1000億円はコロナ対策費にかかるようです。これによって開催経費1兆3500億円に3000億円を加えることになります。しかし国内外の感染状況は悪化しておりこの経費は増える可能性もあります。これらを賄う収益の8割はチケット販売とスポンサーからの協賛金ですが、チケットが売れる見通しは立っていません。

 

給付金詐欺と偽造在留カードの密売横行

新型コロナウイルス対策で国が個人事業主や中小企業に支給する、持続化給付金100万円をだまし取る詐欺やそれに伴う逮捕者が後を絶ちません。大体不正を指南するリーダー格がいて、一件につき数1000万~1億円に及びます。

また新型コロナの影響で職を失った、外国人労働者を相手にした偽造在留カードの密売も横行しています。転職先が決まらず在留期限が過ぎれば強制撤去を迫られる可能性のある外国人労働者に、国内外の犯罪組織が目をつけています。カードには通常ICチップが搭載されていますが、流通する偽造カードの多くには内臓されていません。これは簡単に見抜けますが偽造を知りつつ雇う企業も少なくありません。不法在留者が他の犯罪に染めるケースは多いため治安の悪化を懸念しています。

 

コロナ関連ニュース

12月4日

〇旭川厚生病院クラスターによる感染が200人を超え、国内最大級の規模となりました。

12月5日

〇東京都で584人感染し過去最多となりました。

12月11日

〇東京都で新規感染者が600人台となりました。

12月13日

〇新規感染者が国内初の3000人超えとなりました。

〇米FDAはファイザー開発のワクチンの緊急使用を許可しました。

12月22日

〇イギリスで感染が拡大している変異種が、デンマークやオーストラリア、アイスランド、イタリア、オランダの5カ国で報告されました。変異種は9月に確認されてから12月9日時点でイギリスで感染者全体の62%に広がり、各国はイギリスからの入国を制限する動きが広がっています。

1月7日

〇菅首相は7日東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に緊急事態宣言を発令しまた。期間は一ヵ月です。

 

一週間毎の状況の時系列

2020.12.4

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 14122913人 275550人
ブラジル 6487084人 174515人
インド 9534964人 138648人
ロシア 2354934人 41173人
イギリス 1678418人 60210人
スペイン 1675902人 46038人
イタリア 1664829人 58038人
イラン 1003494人 49348人
ドイツ 1128742人 17861人
トルコ 733261人 14316人
フランス 2310271人 54230人
中国 86579人 4634人
日本 155928人 2174人
韓国 35703人 529人

中国は何だかんだいって立派です。一方日本は感染症に無知な老人が集まってGo Toキャンペーンの延長等経済の方を優先している感じです。

 

2020.12.11

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 15550786人 291754人
ブラジル 6781799人 179765人
インド 9767371人 141772人
ロシア 2546113人 44769人
イギリス 1792605人 63179人
スペイン 1720056人 47344人
イタリア 1787147人 62626人
イラン 1083023人 51496人
ドイツ 1270432人 20737人
トルコ 955766人 15751人
フランス 2391519人 57044人
中国 86673人 4634人
日本 172376人 2392人
韓国 40098人 564人

東京では11日新規感染者が初の600人台となりました。政府は世論を受けてGo Toの一時停止の検討に踏み切っています。アメリカではファイザーの開発したワクチンがFDAが許可すれば投与できるところまできています。

 

2020.12.18

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 17163944人 310095人
ブラジル 7040608人 183735人
インド 9956557人 144451人
ロシア 2736727人 48568人
イギリス 1954268人 66150人
スペイン 1785421人 48777人
イタリア 1906377人 67220人
イラン 1138530人 53095人
ドイツ 1438438人 24611人
トルコ 1955680人 17364人
フランス 2483524人 59733人
中国 86777人 4634人
日本 190913人 2661人
韓国 46453人 634人

日本では17日には新規感染者が3210人と過去最高となりました。京都の医療現場は逼迫してきていると声明を出しています。

 

2020.12.25

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 18633352人 328838人
ブラジル 7423945人 189982人
インド 10123778人 146756人
ロシア 2934695人 52434人
イギリス 2195121人 69731人
スペイン 1854951人 49824人
イタリア 2009317人 70900人
イラン 1183182人 54308人
ドイツ 1614336人 29085人
トルコ 2100712人 19115人
フランス 2584249人 62388人
中国 86899人 4634人
日本 210743人 2967人
韓国 53533人 756人

イギリス、南アフリカに引き続きナイジェリアでも新たな変異種が確認されています。

 

2021.1.1

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 19944307人 345316人
ブラジル 7675973人 194949人
インド 10266674人 148738人
ロシア 3127347人 56271人
イギリス 2496214人 73622人
スペイン 1928265人 50837人
イタリア 2107166人 74159人
イラン 1225142人 55223人
ドイツ 1745636人 33495人
トルコ 2208652人 20881人
フランス 2677666人 64759人
中国 87052人 4634人
日本 235791人 3279人
韓国 60740人 900人

31日の大晦日は国内新規感染者が4515人と過去最高になり歯止めがかからない状況です。

 

2021.1.8

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 21503004人 364218人
ブラジル 7873830人 198974人
インド 10395278人 150336人
ロシア 3297833人 59628人
イギリス 2897904人 78632人
スペイン 2024904人 51675人
イタリア 2220361人 77291人
イラン 1268263人 55933人
ドイツ 1869262人 38304人
トルコ 2296102人 22264人
フランス 2763306人 66700人
中国 87279人 4634人
日本 267065人 3674人
韓国 66686人 1046人

連日最多新規感染者数が更新している中、菅首相は7日東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に緊急事態宣言を発令しまた。期間は8日から2月7日までの1ヵ月間です。これによって飲食店等は午後8:00までの時短を要求されました。午後8:00以降の外出自粛も要求されました。一斉休校は要請せず、大学入試等は実施するようです。

新型コロナウイルス第2波における変化

記事編集日 2020.11.20

8月2日、国内では新たに1331人の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。これで国内の新規感染者が1000人を超えたのは5日連続となります。日本に限らず世界の7割にあたる126ヵ国が新規感染者の増加傾向にあり、明らかな第2波がきています。

 

日本の新型コロナ感染の現状

これは26日のデータですが、まるで放物線を描くかのように新型コロナの感染者数が増えてきています。

 

これが日毎における東京都の新規感染者数がやはり右肩上がりとなっています。そして各地で感染者数の過去最多を更新しています。東京都では7月30日に367人を更新、兵庫では同日53人といった具合です。そして29日にはついに岩手でも初の感染者が出ました。

 

一週間毎の都道府県別新型コロナ感染者数
地域 6月26日 7月3日 7月10日 7月17日 7月24日
東京 355人 493人 968人 1543人 2241人
神奈川 61人 86人 147人 281人 348人
千葉 23人 49人 110人 218人 290人
埼玉 52人 121人 244人 389人 480人
大阪 36人 45人 96人 257人 634人
愛知 15人 13人 8人 50人 338人
福岡 22人 16人 53人 82人 317人

東京都で連休中の24日(金)に検査した人は27日に発表され131人/864人(陽性率15%)で、20日(月)に検査した人は23日に発表され366人/4993人(陽性率7.3%)で過去最多でした。緊急事態宣言が解除されてからホストクラブなどを中心にクラスター感染が起き、またPCRの検査数も増えてきたことから全国各地で軒並み感染者が増えてきています。クラスター感染は7月29日全国で550件確認されています。

 

年齢別に見ますと20台30台が最も多く、活発な若者の感染が相次いでいることが分かります。しかし体力の衰えている高齢者ほど死亡リスクは高いようです。東洋経済オンラインによくまとまっているデータを見ることができます。

 

ニュースの見出しには東京新たに131人感染としか出ていませんが、見出しだけでは何人検査したのか、陽性率はどれくらいだったのか分かりませんので注意が必要です。実際に連休中で検査数は少なかったようです。

 

感染経路は家庭内感染が夜の街を上回っています。家屋という狭い生活空間で、一人でも感染している人がいると、どうしても回りにうつすリスクは高まります。こういうのは防ぎにくいのが困ったところです。

 

PCRの現状

小池知事は検査は早めにと言っていますが、日本のPCR検査能力は他国に比べるとまだ格段に劣っており、検査希望者が全員受けれる訳ではありません。受けれる人は症状に加え、濃厚接触者やクラスターの連鎖等、疑うに足りる正当な理由のある者に限っています。

7月時点で1日のPCR検査能力は4月上旬の約1万件から約3.1万件に拡充されているものの、人口千人あたりの検査数は、米国は日本の約27倍、英国は20倍、イタリアは約8倍、韓国は約2倍と他国にはまだ及びません。

 

新型コロナの後遺症

新型コロナウイルス感染から回復したものの後遺症に悩む報告が増えています。後遺症は倦怠感、呼吸困難、関節痛、胸痛の順に多く、ウイルス感染により肺胞が壊れ、肺機能が低下したものと見られています。後遺症も残るくらいなのでやはり罹らないに越したことはありませんね。

 

gotoキャンペーン

新型コロナにより消費が落ち込んだ観光産業を復興させるため、政府が施行したもので、2020年7月22日~翌1月31日までの期間が対象となります。gotoキャンペーンにはgotoトラベル(キャンペーンに参加する旅行会社や旅行予約サイト、宿泊事業者の直販システムなどを通じて予約された国内旅行を対象に、宿泊・日帰り旅行代金の半額が割引になる。)、gotoイート(購入額の25%が上乗せされたプレミアム食事券を発行する他、オンライン飲食サイトを通じて予約&来店した場合に、次回使えるポイントを昼食で500円分、夕食で1000円分が付与される。)、gotoイベント(音楽コンサート、美術館、遊園地、映画館、演劇、スポーツ試合観戦等が対象で、チケット販売会社経由で購入した場合に代金の20%を割引となる。)、goto商店街(一つの商店街につき最大で300万円を支援する。)があります。1兆6794億円の補正予算を通じて行われますが、東京都内の旅行や東京都民の旅行は対象外となっています。

東京都民には面白くないキャンペーンですが、コロナの広がりを警戒してのことです。個人的には神奈川や大阪、愛知といったところでも広がっていますので、このキャンペーンをやること自体がどうかと思いますが、経済も回していかねばならないため何とも言えないところではあります。

 

布マスク8000万枚を新たに配布

政府は介護施設や保育園に8000万枚の布マスクを新たに配布するそうです。現場からは必要ないという声もありますが、菅長官は継続配布は有意義であると考えています。これは元々計画されていたもので、契約総額は約247億円にも上ります。全世帯向けの6000万枚の配布はほぼ完了したものの、約260億円もの費用がかかり、家庭に届くのに時間を要した上、一部に汚れが見つかる問題が起き批判がありました。

 

新型コロナは空気感染するのか

現在ハッキリしたことは分かっていませんが、その可能性が十分にあります。これは飛沫感染よりも質が悪く、飛沫物からウイルスがエアロゾルという形で宙を漂い、3時間は空気中を舞っています。現在ソーシャルデイスタンスは2mと言われていますが、空気感染するなら10mは離れていないとリスクに曝されることとなります。空気感染するウイルスや菌は非常に感染力が強く、麻疹、水疱瘡、結核がこれに該当します。

 

新型コロナ関連解雇や雇い止め

7月30日厚生労働省は新型コロナ関連解雇や雇い止めが4万人超となり1カ月で1万人も増えました。特に外食産業は1000店舗以上が閉鎖を強いられています。こうなるとハローワークの窓口には失業保険の申請で多くの人が集まることが予想され、このまま失業者が増えれ続ければば犯罪や自殺する人も増えることが予想されます。主に飲食店やホテル等が打撃を受けていますが、それまでの経験を生かした有効な受け皿は難しいよです。

 

ワクチン

新型コロナのワクチンは未知のウイルスを扱うため、既存のワクチンとは異なり、開発と生産を異なる企業が担当する水平分業型で進んでいます。製薬会社にとっては量産体制構築を受託会社に任さることにより治験に注力することができ、受託会社にとっても磨いてきたエンジニアリング技術を生かす好機となります。既に受託会社の間では案件獲得競争が始まっており、受託最大大手のスイスのロンザはアメリカのモデルナと契約を結んでおり、モデルナは臨床試験が最終段階に入ったと発表しています。早ければ秋にでも実用化が正式に決まる可能性があり、そうなればロンザが数億回分規模で量産を請け負うことになります。日本でも国産ワクチンの開発は進んでいますが、アメリカとは違って政府の買い取り制度が無いため増産投資にはリスクをはらみ、海外ほどは進んでいません。

 

まとめ

今後も増々コロナ感染者が増えてくることが予想されます。特に家族感染が増えていることから、注意して生活すれば感染しないというものでもなく、防御がかなり難しいウイルスです。感染力が強く後遺症も残るという厄介なタイプですね。まだ未知のウイルスで分からないことも多いので、なるべく一人で部屋にいるのが安全なのでしょうか。今我々にできることはなるべくかからないようにし、ワクチンを待つことだけしかない感じです。長丁場に備え新しい生活様式を定着させ、もし自分がかかってしまった場合どうするかも考えておく必要があります。人間っていうのは感染症に弱い生き物なのだとつくづく考えさせられました。

 

一週間毎の状況の時系列

2020.7.31

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 4487987人 151834人
ブラジル 2610102人 91263人
インド 1583792人 34968人
ロシア 834499人 13802人
イギリス 303063人 46043人
スペイン 282641人 28441人
イタリア 246776人 35129人
イラン 298909人 16343人
ドイツ 206926人 9128人
トルコ 228924人 5659人
フランス 185280人 30238人
中国 84292人 4634人
日本 33049人 1004人
韓国 14269人 300人

国内では緊急事態宣言を解除してから放物線上に右肩上がりとなり、東京都でも7月31日新規感染者が400人超と過去最多を更新しました。

 

2020.8.7

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 4876790人 159990人
ブラジル 2912212人 98493人
インド 1964536人 40699人
ロシア 871894人 14606人
イギリス 308822人 46446人
スペイン 305767人 28499人
イタリア 248803人 35181人
イラン 317483人 17802人
ドイツ 213067人 9175人
トルコ 236112人 5784人
フランス 194115人 30305人
中国 84565人 4634人
日本 42263人 1026人
韓国 14499人 302人

日本ではコロナ感染者が激増する中、隣国の中国や韓国はあまり増えていなく、対応の良し悪しが成否を分けている気がします。

 

2020.8.14

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 5244238人 167029人
ブラジル 3224876人 105463人
インド 2396637人 47033人
ロシア 907758人 15384人
イギリス 315564人 46788人
スペイン 329784人 28579人
イタリア 251713人 35225人
イラン 336324人 19162人
ドイツ 222395人 9933人
トルコ 245635人 5912人
フランス 206858人 30371人
中国 84786人 4634人
日本 51147人 1063人
韓国 14770人 305人

世界では2000万台を突破しまし、日本でも更に増え続けています。回復した後でも87.4%もの患者が、だるさや呼吸困難などの後遺症に悩まされています。

 

2020.8.21

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 5571102人 174178人
ブラジル 3501975人 112304人
インド 2836925人 53866人
ロシア 942106人 16099人
イギリス 324196人 41489人
スペイン 377906人 28813人
イタリア 256118人 35418人
イラン 352558人 20264人
ドイツ 231292人 9263人
トルコ 254520人 6058人
フランス 225298人 30468人
中国 84895人 4634人
日本 58501人 1144人
韓国 16346人 307人

マスクやソーシャルディスタンスを意識しているせいか日本では減少傾向にあります。しかし世界で見ますとまだ増えています。

 

2020.8.28

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 5860397人 180527人
ブラジル 3761391人 118649人
インド 3310234人 60472人
ロシア 975576人 16804人
イギリス 330922人 41548人
スペイン 419849人 28971人
イタリア 262540人 35458人
イラン 365606人 21020人
ドイツ 237936人 9285人
トルコ 262507人 6183人
フランス 254025人 30544人
中国 85013人 4634人
日本 64668人 1226人
韓国 19077人 313人

政府は新型コロナウイルス感染症対策パッケージの医療分野で、2021年前半までに国民全員分のワクチン確保を目指すと言っています。

 

2020.9.4

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 6112638人 185674人
ブラジル 3997865人 123780人
インド 3769523人 66333人
ロシア 1005000人 17414人
イギリス 339388人 41602人
スペイン 479554人 29194人
イタリア 270189人 35497人
イラン 378752人 21797人
ドイツ 244855人 9313人
トルコ 271705人 6417人
フランス 286626人 30661人
中国 85066人 4634人
日本 69001人 1307人
韓国 20449人 326人

先週安倍総理が体調不良を理由に辞任を表明しました。日本では新規感染者が減少傾向です。世界ではアメリカ、南東アジア地区がまだ増え続けている感じです。

 

2020.9.11

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 6396047人 191731人
ブラジル 4238446人 129522人
インド 4465863人 75062人
ロシア 1046370人 18263人
イギリス 360534人 41697人
スペイン 554143人 29699人
イタリア 283180人 35587人
イラン 395488人 22798人
ドイツ 255366人 9341人
トルコ 284943人 6837人
フランス 344984人 30794人
中国 85153人 4634人
日本 73221人 1406人
韓国 21743人 346人

日本では日を追う毎に感染者が減少しています。世界では横ばいです。

 

2020.9.18

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 66885007人 197397人
ブラジル 4455386人 942941人
インド 5118253人 83198人
ロシア 1085281人 19061人
イギリス 384075人 41794人
スペイン 625651人 30405人
イタリア 293025人 35658人
イラン 413149人 23808人
ドイツ 269041人 9371人
トルコ 298039人 7249人
フランス 406104人 31047人
中国 85223人 4634人
日本 77009人 1473人
韓国 22657人 372人

自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、衆参両院本会議での首相指名選挙で第99代首相に選出されました。内閣の支持率は64%と高く、コロナを最優先課題とするみたいです。

 

2020.9.25

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 6975087人 202728人
ブラジル 4624885人 138977人
インド 5732518人 91149人
ロシア 1128836人 19948人
イギリス 412244人 41991人
スペイン 704209人 31118人
イタリア 304323人 35781人
イラン 436319人 25015人
ドイツ 278070人 9436人
トルコ 308069人 7711人
フランス 482636人 31464人
中国 85314人 4634人
日本 80041人 1520人
韓国 23341人 393人

日本では新型コロンの減少傾向が鈍化してきているようです。連休の影響もあったと思われます。

 

2020.10.2

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 7276938人 207771人
ブラジル 4847092人 144680人
インド 6312584人 98678人
ロシア 1185231人 20891人
イギリス 462774人 42292人
スペイン 778607人 31973人
イタリア 317409人 35918人
イラン 461044人 26380人
ドイツ 291722人 9500人
トルコ 318663人 8195人
フランス 565414人 32034人
中国 85424人 4634人
日本 83563人 1571人
韓国 23889人 415人

全体的に横ばいです。来年本当に日本でオリンピックをやるつもりなのか疑問です。

 

2020.10.9

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 7598280人 212632人
ブラジル 5028444人 148957人
インド 6835655人 105526人
ロシア 1260112人 22056人
イギリス 546945人 42602人
スペイン 848324人 32562人
イタリア 333940人 36061人
イラン 483844人 27658人
ドイツ 310144人 9578人
トルコ 329138人 8609人
フランス 655956人 32455人
中国 85500人 4634人
日本 87020人 1613人
韓国 24422人 427人

日本では減少傾向がストップして横ばいに転じ、世界では週200万人単位の増加がまだ続いています。

 

2020.10.16

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 7975725人 217746人
ブラジル 5169386人 152460人
インド 7307097人 111266人
ロシア 1354163人 23491人
イギリス 676455人 43242人
スペイン 921374人 33553人
イタリア 381602人 36372人
イラン 517835人 29605人
ドイツ 341223人 9710人
トルコ 340450人 9014人
フランス 782663人 33050人
中国 85622人 4634人
日本 90710人 1646人
韓国 24988人 439人

日本では増加と減少が拮抗していると見ています。

 

2020.10.23

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 8399689人 222965人
ブラジル 5323630人 155900人
インド 7706946人 116616人
ロシア 1463306人 25242人
イギリス 813451人 44437人
スペイン 1026281人 34521人
イタリア 449648人 36832人
イラン 550757人 31650人
ドイツ 403914人 10058人
トルコ 355528人 9584人
フランス 962609人 34067人
中国 85747人 4634人
日本 94524人 1685人
韓国 25543人 453人

重症化率は1~4月は9.8%だったが、6~8月は1.62%まで低下した。年代別にみると、40歳代は3.43%から0.54%に、60歳代は15.25%から3.85%に、80歳代は34.72%から14.5%に下がったようです。

 

2020.10.30

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 8940170人 228625人
ブラジル 5494376人 158969人
インド 8040203人 120527人
ロシア 1581693人 27301人
イギリス 965340人 45955人
スペイン 1136503人 35466人
イタリア 589766人 37905人
イラン 596941人 34113人
ドイツ 498372人 10434人
トルコ 370832人 10099人
フランス 1282769人 36020人
中国 85940人 4634人
日本 98852人 1733人
韓国 26271人 462人

全国のクラスターが1761か所にも上がりました。全員が毎日検温や定期的な検査を受けているわけではないのでこれを防ぐのも相当難しいと思われます。

 

2020.11.6

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 9600324人 234876人
ブラジル 5590025人 161106人
インド 8364086人 124315人
ロシア 1712858人 29509人
イギリス 1126469人 48210人
スペイン 1306316人 38118人
イタリア 824879人 40192人
イラン 654936人 36985人
ドイツ 597583人 10930人
トルコ 384509人 10558人
フランス 1601367人 39037人
中国 86115人 4634人
日本 103838人 1794人
韓国 27050人 475人

ここ最近日本でも世界でもまた増加傾向に転じました。アメリカの大統領選も開票中で接戦ですが、コロナ対策が鍵をにぎりそうです。

 

2020.11.13

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 10516513人 242557人
ブラジル 5747660人 163368人
インド 8683916人 128121人
ロシア 1843678人 31755人
イギリス 1293715人 51020人
スペイン 1437220人 40461人
イタリア 1066401人 43589人
イラン 726585人 40121人
ドイツ 749627人 12084人
トルコ 404894人 11233人
フランス 1915095人 42599人
中国 86299人 4634人
日本 113655人 1854人
韓国 27942人 487人

新型コロナはの感染は第3波に入った感じで、変異株が欧州を起点に世界へ拡大している模様です。日本でも増えてきていますが、政府はGo To トラベルとGo To イートは続けると言っています。

 

2020.11.20

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 11689545人 252290人
ブラジル 5945849人 167455人
インド 8958483人 131578人
ロシア 1998966人 34525人
イギリス 1456940人 53870人
スペイン 1541574人 42291人
イタリア 1308528人 47870人
イラン 815117人 43417人
ドイツ 878209人 13505人
トルコ 430170人 11943人
フランス 2136867人 47201人
中国 86381人 4634人
日本 125844人 1920人
韓国 29654人 498人

世界中でコロナの感染者が急増しています。日本は2日連続で2千人超の過去最多となり、近隣諸国に比べてお世辞にもコロナ対策が成功しているとは言えません。西村担当相も「神のみぞ知る」と無責任なことを言っています。

新型コロナが与えた社会への影響

記事編集日 2020.7.24

新型コロナ感染による緊急事態宣言後の生活環境様式の変化を書き留めてみました。

 

雇用情勢の悪化

新型コロナウイルス関連による解雇や雇い止めが続き、6月4日時点で累計2万人を超え、2週間で倍増しました。リーマンショックの時は製造業を中心に派遣切りが相次ぎましたが、今回は小売り、宿泊、サービスなど幅広い業種に影響が出ているのが特徴です。

4月の完全失業率は2.6%で、有効求人倍率も1.32倍の低水準となりました。これは世界的に見ればまだ低い方ですが、企業が休業者を大量に抱えており、これらの潜在失業者を解雇した場合はさらに失業率が増加するのを避けれません。リーマンショックの翌年の2009年7月には失業率は5.5%と戦後最大の高水準となりましたが、今回はそれを上回る可能性が高く、6%を超えるのではと予想されています。現時点では完全失業者は189万人ですが、その場合は265万人にも上る計算になります。

尚アメリカの失業者は4日時点で4200万人を超えています。

 

雇用制度の変化

3蜜を防ぐために普及した在宅勤務により、雇用制度が見直されつつあります。今までは労働基準法より、時間に応じて手当を支払うメンバーシップ型でしたが、在宅勤務の場合は時間で管理をするのは難しく、職務内容を明確にした上で成果で評価するジョブ型に移行する企業が出てきました。資生堂、日立製作所、富士通等が導入するようです。

このようなジョブ型というのは欧米では珍しくなく、職務遂行能力が足りないと判断されれば解雇もあり得ます。日本の場合は職務範囲が曖昧なことが長時間労働の温床となっていましたが、生産性が悪いため、元々成果主義を取り入れる傾向が出てきていました。

アメリカではツイッター社が全従業員の在宅勤務を恒常化したり、フェイスブック社が従業員の半数を5~10年の期間で在宅勤務に転換したり、在宅勤務の定着化が進んでいます。

働く人を選ばない在宅勤務が定着すれば、雇う側は地域に限定しない遠隔地の優秀な人材も採用できるメリットがあります。アンケートで在宅勤務に6割は満足していると回答していますが、通信環境の貧弱性から6割強は仕事の効率が落ちたと言っています。また時間で管理されていないと、返って長時間労働につながりやすい面もあります。コミュニケーション不足からメンタルを崩す例もあります。

18年の統計では在宅勤務の導入率が8割超とされるアメリカは時間当たりの労働生産性が日本の1.6倍で、フィンランドなどの他の国を見ても在宅勤務に積極的な国は生産性が高い傾向にあります。ただ本当に生産性向上につながるかは評価が分かれ、コロナでも対面型のコミュニケーションを重視する企業も多いです。

 

消費行動形態の変化

新型コロナウィルスは人々の消費行動形態へも大きな影響を及ぼしています。取り立て高齢者は重症化リスクが高いため、ECモール・通販の伸びが若者層に比べて著しく伸びてきました。中でもホームセンターやスパーで取り扱う生活必需品の購入が伸び、他にはペット関連や通信サービス、玩具やゲームのダウンロードといった、在宅時間の増加に伴う巣ごもり消費が増えています。またUber Eatsなどを利用した宅配を利用も増えてきました。一方一方でレジャー施設、旅行代理店、美術館・博物館、映画・劇場、交通関連などの落ち込みは激しいです。

 

観光産業や宿泊業

各国の渡航規制により外国人の訪日客が期待できないため、観光産業は日本人客に活路を見出すよりなく、大きな変化を迫られています。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は8日来場者を限定し、3カ月ぶりに営業を再開しましたが、来場者には検温やマスクの着用を義務づけ、アトラクションも間隔を空けて並ぶなど、感染予防に細心の注意を払う形となりました。

箱根をはじめとする温泉旅館でも再開はしたものの、大浴場は閉鎖し食事は全て部屋食にするなど、消費者の高いコロナ対策意識に添える形となっています。

国内旅行者も近隣の都道府県など1~2時間程度で行ける、マイクロツーリズムと呼ばれる近場の旅行が増えています。

 

ライブハウス

クラスター感染を出してしまったライブハウスは100~300人は収容できるハコ型で、地下にあったり防音のために3重の扉を設けるなど、換気がしにくい構造になっているため、営業の休止は続いております。元々大勢の人の一体感や熱気こそがライブハウスの魅力ですので、コロナとは最も愛称が悪い業種といっても過言ではありません。

仕方がないため、無観客ライブ配信やアーティストの演奏を週1で撮影して配信するなどをしていますが、収益は微々たるものでとなっています。

19日から再開は可能となりますが、出演者と客の間に2mの距離を取り、客同士は1mの距離を取り、観客が歌う行為は禁止などの新基準が盛り込まれるようです。

 

水商売系

ホストやキャバクラ、風俗といった水商売系も、当然ながらコロナの煽りをもろに喰らいました。しかし営業を止めてしまっては飯が食えない彼等は、自粛期間中も闇営業を続けていました。これが集団感染を引き起こし、6月14日に都内で確認された47人の感染者のうち18人は新宿エリアのホストクラブの従業員で、残り29人中14人も繁華街関係者でした。つまり感染者の2/3くらいは、それなりに感染リスクの高い所に身を曝しているというのが分かります。

 

プロスポーツ

プロ野球は3ヵ月遅れの6月19日に開幕し、サッカーJリーグは7月4日に再開されます。選手にPCRの検査を実施したり、当面の間は無観客でやる等細心の注意を払ってやる形となりましたが、収入の激減は避けられません。チケット販売や球場内の飲食物販が収入の柱となる球団にとって、無観客は負の影響が大きいです。何とか来場できないファンと接点を保とうとソフトバンクやDeNAは観客席に応援ボードを出す権利を売り出したり、ジャイアンツは公式戦で配布予定だった限定ユニフォームとタオルのセットを3000円で発売しています。

 

コロナ論文による知の共有

新型コロナウイルス感染症に関する研究が急速に増え、コロナに関する論文は既にSARSの100倍を超えています。これらは専門家による査読と呼ばれる検証を受ける前に成果が発表され、感染拡大阻止や治療薬の探索に向けていち早く公開する知の共有が世界で進んでいます。

薬やワクチン開発の鍵となる、ウイルス表面のたんぱく質構造が突然変異したことにより感染力が強まったと指摘した米ロスアラモス国立研究所の論文等は、閲覧数が27万回を超えています。

しかし査読前であるため、不正確な情報である可能性もある論文も出回ってしまうところが難点です。研究の高速化は進んでいますが日本の存在感は薄く、査読前論文は31本に止まり、首位の中国545本、2位のアメリカ411本に比べて1/10にも満たっていませんが、それほど症例数が多くないとも言えます。

 

地方の財源不足

新型コロナの影響で景気が悪化し税収が落ちこむ一方、検査や医療体制、休業協力金の給付や家賃補助といった支出は膨らむ一方で、財源不足はリーマン危機後の18兆円を超える恐れがあります。これまでは過去に積み立ててきた財政調整基金を活用していますが、取り崩し額は全体の7割にあたり、15年で積み上げてきた1兆円がコロナで丸ごと吹き飛んだ計算になります。

国が低金利で財政融資する特例債や、市場への1年債を認める初めての措置で対応することになるようです。

 

オンライン生活ツール

テレワークや友人らとの交流にZoomなどのオンラインツールの利用が一気に広がりました。仕事だけでなく、飲み会や教育などオンラインを通じたやり取りが浸透しました。パソコン用カメラは前年の同月比で約5倍の売り上げとなっています。

 

自分の身の回りの変化

街行く人々はほとんど皆マスクを着用しており、レストランや食堂の利用者は明らかに減っているのが分かります。店側もテーブル間に敷居も設けたり、入店前のアルコール消毒をお願いしたり、セルフサービスの手で触れるところは手袋を着用してもらったり、コロナ対策をしっかり講じている姿勢が見受けられます。電車を利用する客も明らかに減っています。

緊急事態宣言が明けてから一度雀荘へ行ってみましたが、客は半分以下になったと店員は言っていました。マスク着用義務、ドリンクのサービスは無し、窓は全て開放といった感じでした。

最近はマスクも値崩れしてきましたが、3月下旬はマスクの相場は1枚100円で、私も丁度不足しており仕方無く購入したのですが、日本製ではなくMade in Chinaと書かれていました。

 

一週間毎の状況の時系列

2020.7.17時点

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 3560364人 138201人
ブラジル 2012151人 76688人
インド 968876人 24915人
ロシア 752797人 11937人
イギリス 294110人 45204人
スペイン 258855人 28416人
イタリア 243506人 35017人
イラン 267061人 13608人
ドイツ 201450人 9087人
トルコ 216873人 5440人
フランス 173388人 30120人
中国 83612人 4634人
日本 22890人 985人
韓国 13612人 291人

世界でも日本でも第2波が来たという感じです。東京都でも今日の感染者は293人で2日連続で過去最多を更新しました。

 

2020.7.24

国別感染者数と死者数
感染者 死者
アメリカ 4032430人 144167人
ブラジル 2287475人 84082人
インド 1239635人 29861人
ロシア 795038人 12892人
イギリス 297954人 45583人
スペイン 267551人 28426人
イタリア 245338人 35092人
イラン 284034人 15074人
ドイツ 205470人 9278人
トルコ 223315人 5563人
フランス 179398人 30182人
中国 83750人 4634人
日本 27029人 990人
韓国 13938人 2297人

第2フェイスに完全に突入し、全国的に広がってきています。昨日は日本で全国初の900人超えでした。