モノポリービッグボーラーのルールと確率と期待値

モノポリー(monopoly)とは独占という意味で、アメリカで20世紀初頭に生まれた、投資することで資産を増やし、相手を破産させるボードゲームにこの名が付けられました。人生ゲームの原形です。私は最初にこのボードゲームを見た時、如何にもアメリカらしい発想だなっと思いました。また単調性の中に変化が富んでおり、たかがボードゲームの中に無限の広がりと奥の深さを感じたのもこのゲームが初めてです。オンラインカジノでは最初、このモノポリーをテーマにしたスロットがありましたが、やがてライブゲームのゲームショーにも取り入れられるようになりました。今回はその一つモノポリービッグボーラーを実戦してみたいと思います。モノポリービッグボーラーはゲームショーの中で、クレイジータイムに次いで人気のあるゲームです。

 

モノポリービッグボーラーのルールとやり方

やり方とルールを同時に説明します。基本的にはビンゴゲームでメガボールみたいな感じです。プレイヤー側からすると最初にベットしたら後は勝手にゲームが進行するだけで、選択の余地はありません。メインゲームは一回のゲームで、最大4枚のカードまでベットすることができます。カードはフリースペースカードとチャンスカードの2種類あり、いずれも5×5のマスに1~60の数が書かれています。前者は中央のマスが抽選番号として扱われ、ラインのできる確率が上がります。後者は中央のマスがマルチプライヤー扱いとなり当たった時の賞金が上がります。

メインゲームの他にボーナスゲームがあり、これは3rollsと5rollsがあり、前者は3個、後者は4個の指定の数が出ると、モノポリーボードゲームが始まります。

最低賭け金は$0.1です。今フリースペースカード2枚(左)とチャンスカード2枚(真ん中)、3rollsと5rolls(右)の計6枚のカードに$0.1ずつベットしました。

 

ベットが終了するとモノポリーはレバーを引き、ランダムなダブ(抽選番号扱い)とマルチプライヤー(乗数)を配置します。

マルチプライヤーには3種類あり、標準(×10、×20)、ライン(×20、×50)、グローバル(×2、×3)、その番号が抽選ラインに入ると配当が乗算されます。計算方式は(標準+ライン)×グローバルです。例えば$5賭けて、標準が×10、ラインが×50、グローバルが×2なら、$5×(10+50)×2=$600の払い戻しとなります。

 

抽選が始まります。1~60の数の書かれた60個の球から20個を、ボールドローイングマシーンより抽選します。後はビンゴの要領です。メインゲームではラインが揃うと賭け金×乗数が払い戻しとなり、乗数が無い場合は賭け金×3が配当となります。ボーナスゲームでは指定の番号が揃うと、このゲーム終了後にモノポリーのボードゲームへ進みます。

 

ボードゲームのレイアウトは通常のものと同じです。2個のサイコロが3rollsなら3回、5rollsなら5回振られます。土地、公共会社、鉄道、無料駐車は賞金が当たり、税金はボーナスを10%削減(スーパータックスは20%)、刑務所は脱獄するのにゾロ目を出さねばなりません。但し2回振っても出ないと解放されます。

 

理論上の還元率と期待値、3rolls、5rollsが当たる確率

理論上の還元率はメインゲームはフリースペース、チャンス共に96.1%、ボーナスゲームは3rollsは95.8%、5rollsは95.2%です。よって期待値はそれぞれのゲームに$100賭けたとしますと、メインゲームなら-$3.9、3rollsなら-$4.2、5rollsなら-$4.8となります。通常サイドベットに相当するボーナスゲームはやらない方がいいのですが、このゲームに関してはやらないと楽しめそうにありません。幸い還元率はメインゲームとそれほど差はありません。

3rollsが当たる確率は60C17/60C20≒0.092375 約9.24%

5rollsが当たる確率は60C16/60C20≒0.035690 約3.57%

 

実戦と結果と考察

2023.8.14エンパイアカジノで実戦してみました。大体30分程度の実戦です。ルール説明と同じく1ゲームにつき、フリースペースカード2枚とチャンスカード2枚、3rollsと5rolls1枚ずつの計6枚のカードに$0.1ずつ計$0.6ベットしました。

結果は計29ゲームやり、計$17.4賭けて$9.7のリターンで、-$7.7の結果でした。よって実戦での還元率は9.7/17.4≒0.557で約56%となりました。尚ボーナスは3rollsが1回だけ当たりました。

最初にベットするだけなので楽です。そしてテンポが良く、見ていて面白いです。次こそ当たるのではないかと期待してしまい、中毒性があります。しかしそれとは裏腹に長期的には勝てないゲームだろうなという思いもあります。

 

これは練習で試した時のものですが、たまに×11といった高配当が出る時もあります。こういうのが出ますと、負けていると時一気に取り返してやろうという心理になるのも無理はありません。エンタメ度と適度なスリルを融合させて、プレイヤーの心理を突いたうまいゲームを編み出したものだなっと思いました。

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