カジノホールデムのルールと実戦から基本戦略を作る

カジノホールデムとは2000年にステファン・オーヤング(Stephen Au-Yeung)が作ったゲームです。歴史的には浅いですが、アクションがシンプルであるということ、控除率が自然確率に則っておりカジノゲームにマッチした低さであるということ、そしてポーカーのテキサスホールデム上のルールであるということで、よくできたゲームであると認められ、世界中のカジノで取り入れられるようになってきました。ここではそのルールと性質、基本戦略を紹介してみたいと思います。

 

 

カジノホールデムのルール

1デッキ使用(ジョーカーを除く52枚)で、基本的にはディーラー(カジノ側)とプレイヤーの勝負になります。客同士で対戦するポーカーとは違います。プレイヤーがアンティ(参加料)を払うとプレイヤーに表向きに2枚、ディーラーに裏向きに2枚、コミュニティーに表向きに3枚のカードが配られます。ここで勝負するかどうかを決め、勝負するならアンティの倍額をコールしなければなりません。フォールドすればアンティは取られます。アクション(選択の余地)はここだけです。

 

コールするとこのように倍額更に追加することになります。するとコミュニティーに残りの2枚のカードが表向きに配られ、ディーラーの2枚のカードが表に返され勝負ということになります。

 

それぞれ手札2枚と5枚のコミュニティーから最強の役になる3枚を選び、計5枚のカードで役の高さを競うことになります。この時ディーラーには制限があり、4のペア以上の役がない場合は失格(ノークオリファイ)となってプレイヤーの勝ちとなります。コールとアンティの分は戻され、プレイヤーの役に応じてアンティの配当を受けることになります。ディーラーがクオリファイの場合は、プレイヤーが勝てば、コール分の配当と役に応じたアンティの配当を受けることになります。(勿論コールとアンティの分は戻ってきます。)ディーラーが勝ちならばコールとアンティは没収ということになります。

上の場合はディーラーがストレート、プレイヤーがノーペアですのでディーラーの勝ちとなりました。

プレイヤー勝ちの時のアンティの配当
配当
ロイヤルフラッシュ 1:100
ストレートフラッシュ 1:20
フォーカード 1:10
フルハウス 1:3
フラッシュ 1:2
ストレート以下 1:1

 

例1) ノークオリファイ1

ディーラーにペアができず、無条件でプレイヤーの勝ちとなりました。アンティ$1とコール$2の分は戻ってきて、役はハイカードですのでアンティの配当$1を受け取ることになります。合計$3ベットで、$4のリターンで、$1勝ちということになります。

 

例2) ノークオリファイ2

ディーラーが3のワンペア、プレイヤーはツーペアで勝ちですが、ディーラーはノークオリファイですので、アンティの配当のみで、合計$3ベットで、$4のリターンで、$1勝ちということになります。

 

例3) キッカー勝ち

役は同じTのペアで、ファーストキッカーAも同じですが、セカンドキッカーの差(プレイヤーQ、ディラーJ)でプレイヤーの勝ちとなりました。ディーラーはクオリファイですので、プレイヤーはコールとアンティの配当を受け、合計$3のベットで$6のリターンで、$3の勝ちということになります。

 

例4) プッシュ

同じツーペアでキッカーも同じですので、賭けた分はそのまま戻ってきました。

 

例5) フラッシュ

ディーラーはツーペア、プレイヤーはフラッシュで勝ちです。コール分の同額配当とアンティの2倍の配当(フラッシュだから)を受け取ることとなり、合計$3のベットで$7のリターンで、$4の勝ちということになります。

 

サイドベット

AABONUSというのがサイドベットになりますが、これは単体では賭けることができず、アンティを置いたもののみが発生する権利となります。手札2枚と最初のコミュニティーカード3枚で、Aのワンペア以上できれば配当となります。

AABONUSの配当
配当
フラッシュ以上 1:25
Aのペア~ストレート 1:7

 

基本戦略に基づいた還元率

NetEntのCasino Hold ‘emによりますと、メインゲームは98.7%、サイドベットは89.6%とあります。カジノホールデムの基本戦略といったものがどういうものなのかは分かりませんが、それによりますとメインゲームでは、100%を少し割った98.7%みたいです。どんなに理想的な戦略でも99.18%を越えることはないとあります。ここら辺がよくできたところで100%を越えてしまってはカジノ側の利益が出ませんので、ほぼイーブンでややカジノ側が有利といったところがカジノゲームに則したところなのです。テキサスホールデム上のルールでこのような数字になるのですから、美しいとは思いませんか。尚サイドベットは配当は高いものの、最初の5枚のカードのみでAのワンペア以上を作るというのがハードルが高く還元率はよくありません。

 

ゲームの特徴と性質

プレイヤーとディーラーで何も条件がなく、ただカードをディールするだけで勝負をするなら勝率は互角になりカジノに利益は出ません。それではこのカジノホールデムといったゲームが、どの辺にカジノの有利差があるのかを考えてみます。

まずこのゲームで特徴的なのが、ディーラーは4のペア以上でないと失格(ノークオリファイ)になるとありますが、これはどれくらいの確率で起こるのでしょうか。調べてみましたところ、24.15%もありました。これはほぼ4回に1回はプレイヤーが無条件で勝ててしまうことを意味します。一見プレイヤーにすごく有利なように見えますが、この時はコール分の配当はついてこないのです。ここがミソで実はプレイヤーが損しているところなのです。

先程の例2)でディーラー3♥3♦A♣K♣J♦、プレイヤー5♦5♥3♦3♥A♣、の場合ノークオリファイとなって、プレイヤー勝ちでもアンティの配当のみで、合計$3ベットで、$4のリターンで、$1勝ちとなります。しかしこれが逆のケースで、ディーラー5♦5♥3♦3♥A♣、プレイヤー3♥3♦A♣K♣J♦ですと、プレイヤーの負けで合計$3分消失してしまいます。同じ確率で起こるはずなのにプレイヤーが勝った時の配当がアンティのみなので、長期的にはプレイヤーが損してしまうのが分かります。

ただそれですとあまりにもプレイヤーに不利ですので、役の配当を上げることで還元率を理想的な98.7%にも上げているのです。

 

実戦

このゲームのプレイヤーの選択肢はフロップ時のコールかフォールドしかありません。ディーラーのノークオリファイが24.15%もあるため、ほとんどはコールする方が良さそうです。まずは30ハンドほど(本当は100ハンド以上の方がいいが大変なので)プレイしてみて全てでコールするとどうなるかを見てみます。アンティは全て$1とします。

全てコールした100ハンドの結果
プレイヤーハンド ディーラーハンド コミュニティーカード クオリファイ有無 結果と配当もしくは損失
例1 7♦4♦ Q♣6♠ A♦J♦6♥ 5♥3♦ フラッシュ対6のペアでプレイヤーの勝ち配当$4
例2 5♠8♠ 9♣7♣ A♣T♦7♥ 3♥2♣ Aのハイカード対7のペアでディーラーの勝ち損失$3
例3 3♦7♦ 8♥9♣ 7♥7♠Q♥ T♥4♦ スリーカード対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例4 J♠A♥ T♦5♠ J♣8♥7♦ 5♣4♣ Jのペア対5のペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例5 2♥5♠ 8♣7♥ Q♥Q♠T♣ 6♥3♣ 互いにQのペアだけどセカンドキッカー6対8でディーラーの勝ち損失$3
例6 K♥A♣ 6♣2♠ K♠T♥8♣ 6♦3♣ Kのペア対6のペアでプレイヤー勝ち配当$3
例7 6♣2♦ J♦T♦ K♥J♥8♦ 6♠4♥ 6のペア対Jのペアでディーラーの勝ち損失$3
例8 4♠K♥ Q♥T♠ J♣J♠K♣ 6♣4♣ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例9 Q♥K♥ 6♠9♣ T♦9♥7♠ 3♠2♥ ハイカード対ペアでディーラーの勝ち損失$3
例10 9♠8♠ Q♣9♦ A♣Q♠6♠ 4♥2♦ ハイカード対ペアでディーラーの勝ち損失$3
例11 6♦K♥ Q♥2♥ 9♣9♦A♣ 7♠2♣ ペア対ツーペアでディーラーの勝ち損失$3
例12 6♠3♣ 2♣J♠ 2♦2♠T♥ Q♦6♣ ツーペア対スリーカードでディーラーの勝ち損失$3
例13 4♥K♥ A♥K♦ Q♣J♦T♣ 7♦6♠ ハイカード対ストレートでディーラーの勝ち損失$3
例14 7♠7♥ 2♣4♦ 9♣9♥K♥ Q♥6♦ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例15 2♥A♣ 6♦8♠ 9♦9♥K♠ T♠2♦ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例16 K♥7♠ 6♥J♦ K♣9♣8♥ 7♦5♠ ツーペア対ストレートでディーラーの勝ち損失$3
例17 2♦4♦ T♥J♠ 5♥5♦7♥ 4♠2♣ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例18 2♥5♠ J♦3♣ K♣Q♦J♠ 7♣5♥ 5のペア対Jのペアでディーラーの勝ち損失$3
例19 3♥8♥ Q♠J♥ A♦Q♣7♦ 4♠2♦ × プレイヤーの勝ち配当$1
例20 6♦A♠ 4♦A♣ 6♠6♣3♣ 3♠K♠ フルハウス対ツーペアでプレイヤーの勝ち配当$5
例21 6♦Q♠ A♠7♦ K♣K♦J♦ 7♠3♦ ペア対ツーペアでディーラーの勝ち損失$3
例22 T♦Q♦ T♥8♠ 3♣3♠A♠ J♠Q♦ × プレイヤーの勝ち配当$1
例23 8♣T♥ 9♣7♠ 5♦5♠Q♠ T♠4♣ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例24 4♦Q♦ 6♣5♠ A♣A♥8♦ 4♥3♥ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例25 T♦T♠ 4♣5♥ Q♥J♣9♦ 8♦4♦ ストレート対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例26 K♦J♦ 9♠8♦ A♥A♠Q♦ 5♦2♦ フラッシュ対ペアでプレイヤーの勝ち配当$4
例27 A♥5♠ 4♣3♠ K♦T♦8♥ 3♥2♦ × プレイヤーの勝ち配当$1
例28 T♦Q♣ J♠Q♥ 9♣9♥Q♠ 6♣3♣ ツーペア対ツーペアだけどT対Jのキッカー負け損失$3
例29 2♠Q♣ T♣2♦ 9♦9♠A♥ Q♦6♣ ツーペア対ペアでプレイヤーの勝ち配当$3
例30 8♦5♣ 4♠A♣ 7♦7♠6♠ 6♦T♣ ツーペア対ツーペアだけどT対Aのキッカー負け損失$3

 

考察と基本戦略の組み立て

サンプル数が少なくて申し訳ないのですが、全てのハンドでコールしても善戦できるのが分かります。結果も+$14でした。これは勿論運なのですが、ハンドがどんなに悪くてもひどいキッカー負けを起こすケースは意外に少ないです。ツーペアのような他の役が絡んだりコミュニティーカードでキッカーが賄えることもあるからです。またノークオリファイは3回ありましたが、そのうち一回はプレイヤーがノーペアでディラーが3のワンペアで、負けていたのに勝ちだったというケースもありました。このようなケースもありますので、典型的に負ける確率が高いケースを除いて全てでコールして十分だと思います。しかしこれはあくまでカジノゲームですので、長くやっていると必ず大数の法則が働いて控除率が運を越える時がいきます。

典型的に負ける確率が高いケースのハンド例
対象例 プレイヤーハンド フロップカード 説明
例5 2♥5♠ Q♥Q♠T♣ キッカーの弱いゴミハンドで、フロップに絡まなく、クオリファイを決定させるペアボードの時は、アウツはほぼ6枚(この場合は2と5)しかないのでフォールドする方がいい。
例7 6♣2♦ K♥J♥8♦ キッカーの弱いゴミハンドで、フロップに絡まなく、2枚共フロップのカードより弱い時は、クオリファイは決定していなくてもキッカー負けするケースが多いのでフォールドが無難。

そしてこれらの典型的に負ける確率が高いケースを除いて全てコールしていくのが、このゲームの基本戦略となります。尚フロップに絡み合うとは下記のドローをご参照下さい。

 

ドローハンド

ドローハンドとは、あと1枚で役が完成するよなハンドをいい、フラッシュやストレートで用いることが多いです。対人ポーカーではこのようなハンドではセミブラフというテクニックを使って、相手をフォールドさせるなり、コールしてきたとしてもそこそこの確率で役を完成させられることができますが、このゲームではブラフというテクニックは無いですので、ポットオッズという概念で捉えることになります。

フラッシュドロー

例1のようにプレイヤーのハンドが7♦4♦、フロップがA♦J♦6♥のような場合、後1枚♦が落ちればフラッシュが完成します。これをフラッシュドローといい、後2枚で♦が落ちる確率は35%です。ディーラーがクオリファイなら、アンティで$1ベットしてたとして、$2の投資で$7(アンティ分$1+コール分$2、アンティの勝ち分$2+コールの勝ち分$2)を競ることになります。ポットオッズと言う概念で見てみますと、この場合2/7≒28.6ですので28.6%の勝率があれば見合うことになります。35>28.6ですので十分に見合うことになり、このゲームではフラッシュドローの場合はコールするのが長期的に利益を生むことになります。尚例24のように、プレイヤーのハンドが4♦Q♦、フロップがA♣A♥8♦のような場合は、フラッシュ完成に後2枚共♦が落ちねばなりません。これをランナーランナーといいますが、確率は10/47×9/46≒0.042となり4.2%しかないので、フラッシュ狙いでコールするのは拙いです。

ストレートドロー

例25のようにプレイヤーのハンドがT♦T♠、フロップがQ♥J♣9♦のような場合、後2枚の内8かKが落ちればストレートになります。これをストレートドローと呼び、特にリャンメン待ちの状態(この場合は8かK)をオープンエンドストレートドローと言います。オープンエンドストレートドローですと、後2枚でストレートが完成する確率は31.45%です。ディーラーがクオリファイなら、アンティで$1ベットしてたとして、$2の投資で$6(アンティ分$1+コール分$2、アンティの勝ち分$1+コールの勝ち分$2)を競ることになります。この場合2/6=0.333ですので、31.45<33.3で僅かに見合わない計算になります。しかしアンティに$1ベットしてたとして、フォールドするために$1が無くなることを考えれば、やはりこのゲームではオープンエンドストレートドローの場合はコールが正しいのです。尚例9のように、プレイヤーのハンドがQ♥K♥、フロップがT♦9♥7♠の場合のような単騎待ちの状態(この場合はJ)をガットショットストレートドローと言いますが、これを引ける確率は16.5%しかありませんので、ストレート狙いでコールするのは拙いです。

ドローハンドのまとめ

このゲームでは、フラッシュドローとオープンエンドストレートドローでは、コールするのがはっきり正しいプレイで、ドローハンドのうちこれらの状態をフロップに絡み合っている状態といいます。

 

カジノホールデムをプレイできるオンラインカジノ

カジノホールデムはライブゲームとテーブルゲームでプレイできます。どこのカジノにも大体一つづつライブゲームとテーブルゲームで設置されているみたいです。どちらも1デッキ使用で、1ゲーム限りで交換です。テーブルゲームはサクサク進むのに対して、ライブゲームはディーラーがカードを配ったり、1ゲーム毎に交換しますので少し進行は遅いです。しかしライブの方がディーラーが人ですので、本物のカジノで勝負しているような雰囲気はあります。

 

カジノホールデムをライブゲームでプレイできるオンラインカジノ
配信会社 ゲーム名 賭け金(アンティ額) 対応カジノ
Evolution Gaming カジノホールデム $0.5~5000 ベラジョン、エンパイア、ラッキーニッキー、ワンダリーノ、ビットカジノ、888カジノ
Ezugi Casino Holdem $0.5~500 エンパイア、
Playtech Casino Hold’em $0.5~5000 ウィリアムヒルカジノクラブ

賭け金はカジノによって多少異なります。

 

カジノホールデムをテーブルゲームでプレイできるオンラインカジノ
配信会社 ゲーム名 賭け金(アンティ額) 対応カジノ
NetEnt Casino Hold ‘em $0.1~100 ベラジョン、ワンダリーノ、888カジノ
Play’n GO CASINO HOLD’EM $1~100 エンパイア、
Casino Hold ‘em $1~100、$50~500、$300~1500 ラッキーニッキー、
Playtech カジノホールデム $0.5~30、$2~100 ウィリアムヒルカジノクラブ

ポンツーンのルールと戦略

 

ポンツーン(ポントゥーン)とは

カジノのテーブルゲームにはポンツーン(ポントゥーン)という、ブラックジャックと似て非なるゲームがあります。英語ではPontoonと書き、アメリカのブラックジャックをイギリスで改良したものです。リアルカジノではフィリッピンのカジノにあります。今回はこのポンツーンのルールと特徴、ブラックジャックとの違いをまとめてみたいと思います。ほとんどブラックジャックですが、まずはゲームの流れに沿ってルールを説明します。

 

ルール

基本的にはプレイヤーとディーラー(カジノ側)の対戦で、先に2枚づつカードを配り、追加でカードを引いて21に近づけた方が勝ちです。Aは1にも11にもなり、2~9はその数、TJQKは10としてカウントします。21を超えればバーストします。

チップを置いてディールするとカードが2枚ずつ配られます。プレイヤーは2枚のカードが表向きですが、ディーラーは裏向きです。そしてディラーは自分のカードがポンツーン(Aを含んだ合計21)であるかどうか確認します。ポンツーンであれば即ディーラーの勝ちとなります。よってブラックジャックでいうサレンダーやインシュランスという概念はありません。もしプレイヤーがポンツーンでディーラーがそれ以外の場合はプレイヤーの勝ちで2倍の配当を受けることになります。(ブラックジャックの場合1.5倍。)両者がポンツーンの場合はディーラーの勝ちです。

 

両者がポンツーンでなければ次のアクションに進みます。プレイヤーはバイかツイスト、スティック、スプリットを選択します。バイがブラックジャックでいうダブルに相当し、ツイストがヒット、スティックがスタンドに相当し、スプリットはそのままです。ブラックジャックの場合ダブルなら賭け金を倍にし、1枚だけカードを引いて勝負となりますが、ポンツーンのバイの場合はその後にもカードを引けます。またカードを何枚引いた後でもバイはできます。スティックは合計15以上のハンドで可能です。つまり14以下ですと強制的にツイストしなければなりません。またバイしても合計が14以下だったら強制的にツィストさせられます。スプリットは同じ数字であれば何回でも可能です。

 

ツイストした後合計18になりましたので、ここでスティックしました。勿論スティックもバイもできますが21を超えてしまえばバーストで、プレイヤーの即負けとなってしまいます。また5枚のカードで21以下になれば5カードトリックと言ってプレイヤーの勝ちで2倍の配当となります。

 

スティックしますと次は相手のアクションです。相手のホールカード(裏向きのカード)が表に返され、17以上になるまでツイストしなければなりません。(16以下は強制的にツイスト。)21を超えてしまえばバーストでプレイヤーの勝ちとなります。これで両者を比較し21に近い方が勝ちですが、同じ数ならディーラーの勝ちとなります。この場合は合計19ですので即スティックでディーラーの勝ちとなりました。

 

例1)

$10ベットしてポンツーンだったので、$20の配当($30のリターン)を得ることになりました。

 

例2)

$10ベットしてバイしましたが、合計14ですので強制的にツイストしなければいけません。

 

例3)

数は同じ20ですが、同点なのでディーラーの勝ちとなりました。

 

例4)

最初$20をベットし、3のペアでスプリットをし、それぞれでバイしました。

 

例5)

$10ベットしてバイをし、結果5カードトリックになりましたので、相手の数に関わらず即勝ちで、$40の配当($60のリターン)を受けました。

 

ポンツーンとブラックジャックの主な違い

相違点 ポンツーン ブラックジャック
ディーラーの最初の2枚のカード 2枚とも裏向き 1枚表向きで1枚裏向き
引き分けの場合 ディーラーの勝ち プッシュ(賭け金の払い戻され)
バイ(ダブル) いつでもでき、その後もカードを引ける 3枚目のカードのみで有効で、それでスタンド
プレイヤーのツイスト(スタンド) 14以下なら強制的にツイスト いつでもスタンドできる
2枚のカードがAを含む21でプレイヤー勝ちの場合 2倍の配当 1.5倍の配当
5カードトリック 2倍の配当 関係無し

 

ポンツーンとブラックジャックどちらが有利か

ポンツーンの場合、2枚のカードがAを含む21でプレイヤー勝ちの場合と、5カードトリックが、2倍の配当になるのが大きいです。しかしプレイヤーは14以下で強制ツイストしなければいけないためバーストしやすく、何よりも引き分けた場合プレイヤーの負けになってしまうのが大きすぎるため、ブラックジャックの方がプレイヤーに有利なゲームというのが私見です。

しかしルール説明によりますと、同じ6デッキで、ポンツーンの理論上の還元率は99.66%とあり、ブラックジャックですと99.54%とありますので、どちらが有利ということはほとんど無いようです。

いずれにしろ控除率が相当低くプレイヤーにとって旨味のあるカジノゲームと言うのは間違いないです。

 

戦略

ブラックジャックのディーラーのアップカードが見れないため、汎用基本戦略は使えません。また控除率があるため長くやっていれば確実に負けるゲームなのも言うまでもありません。

まずバイに関してですが、ディーラーのアップカードが見れないため基準となる対象が無く、どういう時にやればプレイヤーが有利なのか分からないのです。強いて言えば5カードトリックが確実なら絶対にやって下さい。他はプレイヤーの合計が10或いは11の時はやる価値があるかもしれませんが、それ以外はやらないのが無難だと思います。私は9でも試してみましたがいい結果にはなりませんでした。どのタイミングでバイするかは攻略のカギです。

合計15以上でスティックできるならソフトハンド(Aを含むハンド)を除き、してしまった方がいいです。さすがにそれ以上ツイストするとバースト率が高くなるからです。

スプリットは66、77、88、AAの時にすることをおすすめします。22、33は5カードトリックになる可能性があるため普通にツイストし、44は次に10の目を期待しやはりツイスト、55はやはり10の目に期待しダブル、66、77、88は次に10が出るとバーストしてしまいますので防衛の意味でスリプト、99、1010はスティック、AAは5カードトリックもあるため微妙ですが、スプリットしてポンツーンを狙いに行った方がいいと思いま。

ソフトハンドはなるべく低い方の目で考え5カードトリックを狙いに行って下さい。

 

例1)

合計9で次のカードが10だとしたらバイでも良さそうだけど、ディーラーのカード情報が無いのでツイストが無難。

 

例2)

ソフト16ですが6の方を見てツイストします。

 

次に3が出てソフト19になりましたが、ここは9を見て5カードトリックになりますので絶対にバイして下さい。配当が4倍になります。

 

例3)

77で次に10が出るとバーストしますので、ここはスプリットします。

 

感想

以上の私が考えた戦略で試してみましたが、これに則っても$1賭けで5ハンドにつき$1の割合で負かされました(泣)。中々カジノの控除率を上回るのは難しいです。タイでも負けになるためブラックジャックよりよく負ける感じがしますが、5カードトリックのバイに旨味があるので増える時は美味しいです。体感的にも控除率でもポンツーンとブラックジャックはほぼ五分で、どちらがプレイヤーに有利とは言えない感じです。

 

どのオンラインカジノでできるか

ポンツーンは2019.6.7現在はどこのライブゲームにも無く、テーブルゲーム専用となっています。ベラジョンカジノ、888カジノ、ワンダリーノカジノではNetEnt社のものができ、ウィリアムヒルカジノクラブではPlaytech社のものができ、それぞれ賭け金が異なります。

配信会社 ゲーム名 賭け金 カジノ
NetEnt Pontoon Pro $1~40 ベラジョン、888カジノ
NetEnt Pontoon Pro – High Limit $25~500 ベラジョン、ワンダリーノ
NetEnt Pontoon Low Limit $0.1~5 ワンダリーノ
Playtech ポンツーン $0.5~30、$2~100 ウィリアムヒルカジノクラブ

 

888カジノやワンダリーノカジノのテーブルはベラジョンのテーブルと色違いです。

 

ウィリアムヒルカジノクラブのテーブルは動作が非常に早く、1ゲームの回転率がいいです。またヒット、スタンドとブラックジャックの用語でコマンド表示されます。

ライブカジノの魅力なエンパイア777カジノ

記事編集日 2021.5.6

賭けたら賭けただけ勝ち負けに関係無く数%のキャッシュバックを受けれます。

 

エンパイア777カジノとは

エンパイア777カジノ(EMPIRE777カジノ)とは2014年より運営されているオンラインカジノで、フィリピン国にて認可されている、Gaming Curacaoライセンスを所持しています。完全日本語化されており、日本人カスタマーサポートも24時間中待機しています。

運営当初よりライブカジノに力を入れており、他のカジノには追随を許さないくらい、いろいろな配信会社が入っています。またそれゆえに賭け金の幅も広くどんなユーザーにも対応できるようになっています。本物のカジノを家で体験といったことをモットーとしていますが正にその通りだと思います。

そして以外にスロットの種類も多く(それだけ配信会社が入っている)、他では見かけないレアなものまでありますのでスロットユーザーにもおすすめです。またライブゲームを含めて全てのゲームが直接キャッシュバックの対象となるのは大変有り難く、恐らくここだけだと思います。

 

登録

登録をクリックすると以下のフォームが出ますので、必要事項を入力し、アカウントを開設するだけです。

 

入出金

入手金手段には以下のものがあります。

 

入金手段 入金額 入金額手数料 反映時間 確認
エコペイズ  $20~$5000 無料 即時反映
アイウォレット $20~$5000 無料 即時反映
ヴィーナスポイント $30~$5000 無料 即時反映
クレジットカード $30~$500 無料 即時反映 ○ 2015.3.13

クレジットカードはPass N GoによるVISAカードとKWICK GOによるマスターカードが使えます。

 

出金手段 出金額 出金額手数料 反映時間 確認
エコペイズ  $50~$5000 無料 4時間以内
アイウォレット $50~$5000 無料 4時間以内
ヴィーナスポイント $50~$5000 無料 4時間以内 ○ 2020.5.8

出金には身分証(運転免許やパスポート)、住所確認書類(住所氏名の入った3ヵ月以内の公共料金の請求書等)、出金先のIDが出ている画面の画像をメールで送るように言われました。

 

プロモーション

エンパイア777カジノも他のオンラインカジノに比べて遜色無く様々なプロモーションが用意されています。大体キャッシュバックによるものが多く、ライブカジノ、スロット、テーブルゲームと全てのゲームが対象となるのが特徴です。定期的なものから期間限定の不定期的なものまでありますが、ここに代表的なものを紹介しておきます。

 

最大$77までの100%初回入金ボーナス

最低$30以上を初回入金した新規ユーザーに限り、最大$77までの100%初回入金ボーナスが貰えます。貰いたい方は入金後24時間以内に、プロモーションの100%初回入金ボーナスの申請するをクリックして下さい。そしてライブカジノ、スロット、テーブルゲームの中からボーナス適用のゲームを選択しますと6時間以内に進呈されます。出金条件は[(受領ボーナス額×出金条件)/カウントの割合]+入金額となります。

入金額 受領ボーナス額 ゲームの種類 出金条件 カウントの割合 最低出金条件
$77 $77 ライブカジノ/テーブルゲーム 9倍 15% 4620+77=$4697
$77 $77 スロット 30倍 100% 2310+77=$2387

ライブカジノのカジノ済州は使用できません。

ボーナス有効期限は貰ってから1ヶ月となります。

出金条件をクリアする前に他のゲームをやりますとボーナスやボーナスで得た勝利金は無効となります。

 

ウィークリーリベートボーナス

要はキャッシュバックで、初回入金を済ませ、ウィークリーリベートボーナスを申請された方に当日からカウントされます。勝ち負けに関係なくただ賭けるだけでカウンとされます。カウント率は会員レベルとゲームにより異なります。

会員レベル スロットリベート ライブカジノ/テーブルゲームリベート
VIP Diamond and Platinum 1.28% 0.7%
VIP Gold and Silver 1% 0.6%
通常プレイヤー 0.8% 0.5%

毎週火曜日の14:00にキャッシュウォレットに反映されますが、最低$5に達していなかった場合は無効となり持ち越すことはできません。

最高は$3000までです。

受け取ったボーナスの出金条件は1倍です。

10%リロードボーナスとは併用できません。(どちらかを選ぶことになる。)

 

最大$50までの10%リロードボーナス

セカンド入金から最低$30以上を入金する度に、最大$50までの10%リロードボーナスが貰えます。貰いたい方は入金後2時間以内に10%リロードボーナスを申請し、ライブカジノ、スロット、テーブルゲームの中からボーナス適用のゲームを選択し、入金ID(入出金履歴で見られる)を入力して下さい。6時間以内に進呈されます。出金条件は[(受領ボーナス額×出金条件)/カウントの割合]+入金額となります。

入金額 受領ボーナス額 ゲームの種類 出金条件 カウントの割合 最低出金条件
$500 $50 ライブカジノ/テーブルゲーム 9倍 15% 3000+500=$3500
$500 $50 スロット 30倍 100% 1500+500=$2000

100%初回入金ボーナスと大体一緒です。

ウィークリーリベートボーナスとは併用できません。(どちらかを選ぶことになる。)

ウィークリーリベートボーナスとの比較ですが、通常プレイヤーでウィークリーリベートボーナスでライブカジノを1週間で$1000プレイしたとして$5が進呈されます。一方10%リロードボーナスですと$30を入金したとして$3をボーナスとして受け取りますと、27×100/15=$180をライブカジノで1ヶ月でプレイすればいいわけです。よってあまりたくさん賭けない方は10%リロードボーナスの方がいいと思いますが、たくさん賭ける予定のある方はウィークリーリベートボーナスの方が得だと思います。

 

888Empireの2%特別リロードボーナス

スロット888Empireで、ただ賭けるだけで勝ち負けに関係なく、賭け金の2%のキャッシュバックが貰える、エンパイア777カジノらしいプロモーションです。これは申請の必要が無く、入金した者全てが対象となります。

例)総額$250を888Empireでベットすると$5がキャッシュバックされる。

毎週水曜日の14:00にキャッシュウォレットに反映されますが、最低$5に達していなかった場合は無効となり持ち越すことはできません。(つまり合計$250以上賭ける必要がある。)

最高は$3000までです。

受け取ったボーナスの出金条件は1倍です。

10%リロードボーナスとは併用できません。(どちらかを選ぶことになる。)

 

プロモーション 内容 おすすめ度
デイリーウィンとキャッシュドロップ 指定スロットの総額$750000のトーナメントです。
幸運のマネーシンボル 指定スロットの真ん中に表示されたマネーシンボルのキャプチャーを取ればその額によってボーナスが貰えます。

詳しくは開催中のプロモーションを見て下さい。2021.5.6現在

 

ライブゲーム

エンパイア777カジノのライブゲームは配信会社が全9社ほど入っており(2019.4.18現在)、それぞれ違う空間でバカラやブラックジャック、ルーレット等のライブゲームを楽しむことができます。他のオンラインカジノですとせいぜい1~3社くらいなのですが、如何に力を入れているかというのが分かります。

ライブカジノ 配信会社 バカラ ブラックジャック ルーレット シックボー ホールデム スマホ おすすめ度
カジノ済州 n2-LIVE MOBILE SOLUTION 3
カジノパリス Evolution Gaming 5
カジノマカオ Gameplay Interactive 3
カジノベガス Asia Gaming 4
カジノリノ Ezugi 4
カジノ東京 Gold Deluxe 3
カジノ北京 Asia Gaming 3
カジノシンガポール HoGaming 4
カジノマニラ Microgaming 4

全部試してみましたが、やはりEvolution Gamingが入っているカジノパリスが、ゲームの種類、テーブルの多さ、賭け金の幅、グラフィック、動作、スマホでの扱い易さ等全てにおいて優れている感じがしました。詳しく見たい方は様々なライブカジノの特徴と比較をご参照下さい。

 

スロット

スロットにもPlay’n GO、Yggdrasil、Pragmatic Play、Gameplay Interactive、Quickspinを始め様々な配信会社が入り込んでおり、十分過ぎるくらい種類が豊富です。

以下おすすめのスロットを3つほど紹介します。

 

The Dog House (Pragmatic Play)

ただ運が良かっただけかもしれませんが、3回目のスピンでフリースピンを当てることができ6分で$65ほど勝ちました。

 

Jazz It Up (Gameplay Interactive)

これも割りと早い段階でフリースピンを当てることができ、6分で$32ほど勝ちました。4096のペイラインという珍しいタイプのスロットです。

 

888 Empire

2%特別リロードボーナスのキャンペーンの対象となっているお陰で、常に人気スロットの上位にランク付けされています。フリースピンは無く1ラインという極めてシンプルなスロットです。テンポも早くどんどん飲まれていっていしまう感じで、キャンペーンの対象にでもしない限り誰もやらなそうです(笑)

 

テーブルゲーム

テーブルゲームはライブゲームに比べて味気ない分、非常にテンポ良くゲームが進みます。One touchやPragmatic Play、iSoftBet等が入っていました。

 

スマホ

エンパイア777カジノはスマホにも対応されています。

少し重い感じもしますが、これだけ配信会社が入っているためそれも仕方無いところでしょうか。左上のメニューアイコンよりやりたいゲームを選択できるようになっています。ゲームの動作は問題ありませんでした。

 

VIP

エンパイア777カジノにはVIPレベルというものがあり、毎月一定以上のターンオーバーをするとなれ、それぞれのレベルに応じ特典を受けることができます。カジノでいうコンプポイントです。

VIPレベル シルバー ゴールド プラチナム ダイアモンド
毎月必要最低ターンオーバー $116777 $216777 $467777 招待された方
VIPウェルカムボーナス $27 $47 $67 $167
リベートボーナス 獲得できるリベートボーナスが+5% 獲得できるリベートボーナスが+10% 獲得できるリベートボーナスが+15% 獲得できるリベートボーナスが+20%
お誕生日祝い ボーナス ボーナス+ギフト ボーナス+豪華ギフト ボーナス+豪華ギフト+ツアー

これ以外にもクレジットアドバンテージ、VIPマネージャー、出金の優先や限度額、スペシャルイベントの招待などがあります。

 

ヘルプ

分からないことがあればいつでもカスタマーサポートへチャットしてみるといいです。すぐに答えてくれます。その他にメールで問い合わせることもできます。

 

感想

ゲーム数が多く、サイトも分かりやすく非常に使いやすいサイトでした。先にも書きましたが、キャッシュバックあり全てのゲームが対象となっているところが特にいいところです。

以前はここではライブカジノばかりやっていましたが、最近はここでしかできないようなスロットもあり、スロットにはまりがちです。意外にトータル収支はプラスです。

また何か躓いてもチャットですぐに解決できつところがいいです。それがゲームに関してで回答がすぐに出ないとそれだけでやる気を阻害されてしまいますからね。

難を言えばこれだけ配信会社が入っているせいか少し重くなることがあります。

 

エンパイア777カジノ